双子育児をしていると、よく言われる。
「お父さんなんだから、どっしり構えてないと」
「父親は厳しくないと、子どもがなめるよ」
正直に言う。
そんな役割、無理にやらなくていい。むしろやらない方がいい。
双子育児は、理想論が一番通用しない世界だ。
父だから威厳でいなければならない、は幻想
父親=威厳、というイメージは、かなり古い。
しかも双子育児では、その「型」はほぼ役に立たない。
なぜなら、双子は常に比較・競争・同時進行の中で育つからだ。
親が「正しさ」や「上下関係」を強く押し出すと、子どもは安心できる場所を失う。
父親の仕事は、家庭内でもう一つの安全地帯を作ることだ。
母が叱ったとき、父は「逃げ場」になればいい
これは声を大にして言いたい。
母親が本気で叱るとき、
父親まで同じトーンで追い込む必要はない。
むしろ逆だ。
母が厳しい役を担った瞬間、父は意識的に優しくなった方がいい。
・話を聞く
・抱きしめる
・否定せずに受け止める
それだけで、子どもは「世界は全部敵じゃない」と学ぶ。
父が逃げ場になることは、甘やかしではない。
情緒の安全保障だ。
双子育児の現実|どうしても「懐き方」は分かれる
双子パパをやっていて、避けられない現実がある。
双子の世話は、どうしても
「この子は自分」「この子は妻」
という役割分担になる。
結果、子どもは自然と
片方は父、片方は母に強く懐く。
理屈では分かっている。
でも、感情は別だ。
「パパは〇〇のことが好きじゃない」と言われた日
実際にあった話だ。
2歳の息子に言われた。
「パパは〇〇のこと、好きじゃない」
……正直、シンプルに落ち込んだ。
大人だから平気、なんてことはない。
胸にちゃんと刺さる。
でも、ここで自分を責める必要はない。
双子育児では、「均等な愛情表現」は物理的に不可能だからだ。
大事なのは、
その言葉にどう反応するか。
言い訳せず、怒らず、
「そう思ったんだね」と受け止める。
愛情は、点数制じゃない。
時間をかけて回収されていくものだ。
子育てに「周りの目線」は一切いらない
……と、言い切れたら楽なのだが、正直まだ修行中だ。
理屈では分かっている。
他人の視線も、育児論マウントも、SNSの理想像も、全部ノイズだ。
それでも現実は難しい。
ショッピングモールの通路や階段で、
子どもが想像力の世界に入り、目をキラキラさせて遊び始める。
その時間が大事だと分かっているから、止めたくない。
一方で、後ろで足を止める大人の存在も見える。
子どもの時間を守りたい気持ちと、迷惑をかけたくない気持ちがぶつかる。
どちらも正しい。
だから毎回、迷う。
泣かせたっていい。
完璧じゃなくていい。
弱音を吐いていい。
そう思いながら、
実は自分自身がまだできていない日も多い。
それでも一つだけ確かなのは、
迷いながらでも向き合い続けている限り、
折れていないということだ。
不思議な副作用|会社でもメンタルが鍛えられる
意外だが、双子育児をしていると
仕事でのストレス耐性が確実に上がる。
理不尽に耐える力。
感情を切り替える力。
複数のことを同時に見る力。
どれも特別な訓練ではなく、
毎日の育児の中で、勝手に身についていく。
正直に言えば、
「仕事が大変だ」と思う基準は一段下がった。
双子育児を回してから会社に行くと、
大抵のことは「まあ何とかなる」と思える。
父親は「強くて優しい」でいい
父親だからといって、
威厳を振りかざす必要はない。
完璧である必要もない。
必要なのは、
子どもが戻ってこられる場所でいることと、
簡単には折れないこと。
今も迷いながら、
うまくいかない日を重ねながら、
それでも続けている。
それだけで、
双子育児パパとしては、もう十分だと思っている。



こんにちは!双子育児中のbohemianboyです。2023年6月に双子が生まれ、妻と2人で双子育児奮闘中!